「しっかり寝たはずなのに、疲れが取れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝がつらくて起きられない」
これらの睡眠の悩みは、体質(ドーシャ)によって異なる可能性があります。
アーユルヴェーダとは、約5,000年の歴史を持つインドの伝統医学。
その中核にある「ドーシャ理論」では、人の体質や不調の傾向をヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)の3タイプに分類します。
本記事では、あなたのドーシャに合った睡眠改善法を徹底解説。
ハーブやナイトケア、理想的な就寝時間など、実践できる自然療法を通して、質の高い眠りを取り戻しましょう。
パッと読むためのもくじ
ドーシャとは何か?あなたはどのタイプ?
アーユルヴェーダでは、すべての人は3つのエネルギー(ドーシャ)の組み合わせで構成されていると考えます。
ヴァータ(風・空)の特徴
- 動きが速く、神経が敏感
- 睡眠:浅くなりがちで中途覚醒しやすい
- 傾向:冷えやすい、乾燥肌、不安になりやすい
ピッタ(火・水)の特徴
- 集中力が高く、情熱的
- 睡眠:熱感や考えすぎで寝つきが悪い
- 傾向:怒りっぽい、汗をかきやすい、口が渇きやすい
カパ(土・水)の特徴
- 安定していておっとり
- 睡眠:深く長く寝るが朝の目覚めが悪い
- 傾向:体重が増えやすい、粘性のある体質、怠惰に傾きやすい
ヴァータタイプの睡眠:眠りが浅く、夜中に目が覚めるあなたへ
推奨される睡眠習慣
ヴァータタイプの人は、緊張やストレスが睡眠の質を大きく左右します。
リズムの乱れに弱いため、毎晩同じ時間に寝ることが最も大切です。
- 就寝:21:30〜22:00が理想
- 食事:夕食は消化に良い温かい食事を19時までに
- 飲み物:温めたミルクにナツメグやカルダモンを加えると◎
実践Tips:ヴァータ鎮静ナイトリチュアル
- ゴマ油やアシュワガンダオイルを使った足・頭のマッサージ
- 静かな音楽と共に深呼吸や瞑想を5分
- 照明は間接照明にして、目を休ませる
ピッタタイプの睡眠:寝つきが悪く、思考が止まらないあなたへ
推奨される睡眠習慣
ピッタタイプの人は「脳が熱を持っている」ような状態になりがち。
冷却する工夫が鍵です。
- 就寝:21時半までに電気を落とし、入眠は22時まで
- 食事:夕食は軽く、辛いもの・アルコールはNG
- 環境:室温はやや低め、通気性の良いパジャマを
実践Tips:ピッタ鎮静ナイトタイムルーチン
- ココナッツオイルでこめかみマッサージ
- ローズウォーターを顔に吹きかける
- ラベンダー・サンダルウッド・ジャスミンなど冷却系アロマ
カパタイプの睡眠:寝すぎてだるくなるあなたへ
推奨される睡眠習慣
カパタイプは、眠りすぎて逆に体が重くなる傾向があります。
睡眠時間の短縮と朝の活動習慣がポイントです。
- 就寝:23時前には寝て、6時前後に起きる
- 食事:夕食は18時までに軽く済ませる
- 昼寝:原則NG(特に15分以上)
実践Tips:カパに適した目覚めと活動導入
- 目覚めたらカーテンを開け、日光を浴びる
- 強めの音楽で気分を上げる
- 舌掃除やドライブラッシングで体を目覚めさせる
どのタイプにも共通するアーユルヴェーダ的快眠習慣
アーユルヴェーダ的就寝時間と体内時計
- 22時〜2時はピッタ(修復)の時間帯
- 2時〜6時はヴァータ(覚醒)の時間帯
- このリズムを守ると「自然と寝つきが良くなる」
食事・入浴・照明の工夫
- 夕食は就寝3時間前、消化に良いスープなど
- 入浴は就寝1時間前までに済ませ、ぬるめのお湯で
- 照明は暖色系にし、スマホの使用は避ける
睡眠の質を高めるアーユルヴェーダ的ナイトケア:ルーティンに取り入れるセルフケア法
推奨されるナイトケア項目
- 舌掃除:口内の毒素(アーマ)を排出
- オイルプリング:白ごま油で口をゆすぎ、心を落ち着ける
- 呼吸法(ナーディショーダナ):鼻呼吸で神経を整える
寝室環境の整え方
- アロマ:ドーシャ別に香りを選ぶ(例:ピッタ→ローズ)
- 色:青・緑系が落ち着きを促進
- 音:ホワイトノイズや自然音が入眠をサポート
ハーブとスパイスでドーシャを整える:睡眠サポートの自然療法
ドーシャ別おすすめハーブ
- ヴァータ:アシュワガンダ、シャタバリ、ナツメグ
- ピッタ:ブラーミー、ローズ、ジャタマンシ
- カパ:ジンジャー、トリカトゥ、ターメリック
取り入れ方と注意点
- ハーブティー:寝る30分前がベスト
- アロマ:精油は希釈して使用、妊娠中は要注意
- サプリ:信頼できるブランドを選ぶことが大切
よくある質問:アーユルヴェーダと睡眠の誤解を解くQ&A
昼寝は悪い?
- カパ体質には避けるべき
- ヴァータやピッタタイプには、20分以内の仮眠が有効な場合も
ドーシャ診断は固定か?
- 季節や年齢で変化する
- 例:若い頃ピッタ優勢 → 中年以降カパ優勢になることも
まとめ:ドーシャに合わせた睡眠で、心身のバランスを整えよう
ドーシャは睡眠の質を左右する大きな鍵です。
現代の不規則な生活リズムや情報過多によって、私たちの自然な体内リズムは乱れがち。
本記事で紹介した方法は、すべて「自分の体質にやさしく寄り添う」自然な手段ばかりです。
完璧を目指さず、まずはできることからひとつずつ。
あなたに合った快眠習慣を見つけて、心と体のバランスを整えていきましょう。
参考リンク
Art of Living – Sleep & Dosha
Healthline – Ayurvedic Guide to Sleep
Absolutebalance Ayurveda
FitnessLove.net – ドーシャと睡眠
Kripalu – Sleep by Dosha

