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はじめに:消化不良は“体質”が原因かもしれない
便秘や下痢、ガスが溜まる、胃もたれ…。「最近お腹の調子が悪いな」と感じたら、体質とのミスマッチを疑ってみましょう。
アーユルヴェーダでは、人の体質を「ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)」に分類し、それぞれに消化の特徴があると考えます。
この記事では、ドーシャ別に起こりやすい胃腸トラブルの原因と、体質に合ったセルフケア法を解説します。
アーユルヴェーダと消化火「Agni」の関係
アーユルヴェーダで“健康の鍵”とされるのが「アグニ(Agni)=消化の火」です。アグニが強いと食べ物がスムーズに消化・吸収・排泄されますが、弱まると「アーマ(未消化物/毒素)」がたまり、さまざまな病の原因になるとされています(参考:srisriayurvedahospital.org)。
アグニのバランスはドーシャごとに異なり、乱れ方にも個人差があります。
ドーシャ別|胃腸トラブルの傾向と原因
ヴァータ(Vata)体質:ガスと便秘が代表的
特徴
風のエネルギーが強く、動きが軽く乾いている
起こりやすい症状
- ガスが溜まる
- お腹が張る
- 便秘
- 食後すぐにお腹が鳴る
悪化の原因
- 不規則な食事時間
- 冷たい飲食
- 生野菜や乾燥食品
改善ポイント
- 温かく油分のある食事(ギー入りスープなど)
- 食事時間を固定する
- 白湯やハーブティー(ジンジャー、フェンネル)で内臓を温める
ピッタ(Pitta)体質:胃酸過多と下痢が多い
特徴
火のエネルギーが強く、代謝や熱が高い
起こりやすい症状
- 胃がムカムカする
- 食後に胸焼けや酸っぱいゲップ
- 下痢または軟便
悪化の原因
- 辛いものや揚げ物
- アルコールやコーヒーの過剰摂取
- 暑い気候や怒り・イライラ
改善ポイント
- 冷却作用のある食材(きゅうり、コリアンダー、アロエベラ)
- ピッタを鎮めるハーブ(ブラーミー、ローズ)
- 食事のスパイスを控えめに
カパ(Kapha)体質:重だるさと消化の遅さ
特徴
水と土のエネルギーで、重く冷たい性質
起こりやすい症状
- 胃もたれ・胸やけ
- 食欲低下
- 消化に時間がかかる
悪化の原因
- 食べすぎや間食
- 乳製品や揚げ物、甘いもの
- 運動不足、昼寝
改善ポイント
- 刺激のあるスパイス(ブラックペッパー、ターメリック)
- 朝食は軽く・昼食中心
- 食後に短いウォーキングを
共通してできる消化力の整え方
すべての体質に共通する「アグニ(消化火)」を整えるための基本習慣もあります。
- 食前に生姜+レモン+塩を少量
- 食中に白湯をすすりながら食べる
- 21時以降の食事は控える
- 毎日同じ時間に食べる(胃腸のリズムを作る)
これらはアグニを燃やし、アーマの蓄積を防ぐために効果的です(参考:lifespa.com)。
食後におすすめの簡単ハーブケア
症状 | ハーブ・スパイス |
---|---|
ガスっぽさ | フェンネルティー、ヒング(アサフェティダ) |
胃酸過多 | アムラ、シャタバリ、ミント |
胃もたれ | トリカトゥ(乾姜・黒胡椒・長胡椒のミックス) |
下痢傾向 | ターメリック、クミン、コリアンダー |
※摂取前に医師・アーユルヴェーダ専門家への確認をおすすめします。
まとめ:体質を知れば胃腸も整う
消化不良やお腹のトラブルは「何を食べるか」より「自分に合っているか」が重要です。
アーユルヴェーダのドーシャ理論を知ることで、体質に応じた食事や生活習慣が明確になります。
自分の消化タイプに合った方法を取り入れ、「無理に変える」のではなく「自然に整える」食習慣を目指しましょう。
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参考リンク
Sri Sri Ayurveda Hospital – 消化火とドーシャ
LifeSpa – Hot Water Therapy
One World Ayurveda – Digestive Fire
Verywellhealth – Hot Water for Digestion