アーユルヴェーダ

ドーシャ別|胃腸トラブルの原因と改善法|体質に合ったアーユルヴェーダ的セルフケア5

はじめに:消化不良は“体質”が原因かもしれない

便秘や下痢、ガスが溜まる、胃もたれ…。「最近お腹の調子が悪いな」と感じたら、体質とのミスマッチを疑ってみましょう。

アーユルヴェーダでは、人の体質を「ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)」に分類し、それぞれに消化の特徴があると考えます。

この記事では、ドーシャ別に起こりやすい胃腸トラブルの原因と、体質に合ったセルフケア法を解説します。

アーユルヴェーダと消化火「Agni」の関係

アーユルヴェーダで“健康の鍵”とされるのが「アグニ(Agni)=消化の火」です。アグニが強いと食べ物がスムーズに消化・吸収・排泄されますが、弱まると「アーマ(未消化物/毒素)」がたまり、さまざまな病の原因になるとされています(参考:srisriayurvedahospital.org)。

アグニのバランスはドーシャごとに異なり、乱れ方にも個人差があります。

ドーシャ別|胃腸トラブルの傾向と原因

ヴァータ(Vata)体質:ガスと便秘が代表的

特徴

風のエネルギーが強く、動きが軽く乾いている

起こりやすい症状

  • ガスが溜まる
  • お腹が張る
  • 便秘
  • 食後すぐにお腹が鳴る

悪化の原因

  • 不規則な食事時間
  • 冷たい飲食
  • 生野菜や乾燥食品

改善ポイント

  • 温かく油分のある食事(ギー入りスープなど)
  • 食事時間を固定する
  • 白湯やハーブティー(ジンジャー、フェンネル)で内臓を温める

ピッタ(Pitta)体質:胃酸過多と下痢が多い

特徴

火のエネルギーが強く、代謝や熱が高い

起こりやすい症状

  • 胃がムカムカする
  • 食後に胸焼けや酸っぱいゲップ
  • 下痢または軟便

悪化の原因

  • 辛いものや揚げ物
  • アルコールやコーヒーの過剰摂取
  • 暑い気候や怒り・イライラ

改善ポイント

  • 冷却作用のある食材(きゅうり、コリアンダー、アロエベラ)
  • ピッタを鎮めるハーブ(ブラーミー、ローズ)
  • 食事のスパイスを控えめに

カパ(Kapha)体質:重だるさと消化の遅さ

特徴

水と土のエネルギーで、重く冷たい性質

起こりやすい症状

  • 胃もたれ・胸やけ
  • 食欲低下
  • 消化に時間がかかる

悪化の原因

  •  食べすぎや間食
  •  乳製品や揚げ物、甘いもの
  • 運動不足、昼寝

改善ポイント

  • 刺激のあるスパイス(ブラックペッパー、ターメリック)
  • 朝食は軽く・昼食中心
  • 食後に短いウォーキングを

共通してできる消化力の整え方

すべての体質に共通する「アグニ(消化火)」を整えるための基本習慣もあります。

  • 食前に生姜+レモン+塩を少量
  • 食中に白湯をすすりながら食べる
  • 21時以降の食事は控える
  • 毎日同じ時間に食べる(胃腸のリズムを作る)

これらはアグニを燃やし、アーマの蓄積を防ぐために効果的です(参考:lifespa.com)。


食後におすすめの簡単ハーブケア

症状 ハーブ・スパイス
ガスっぽさ フェンネルティー、ヒング(アサフェティダ)
胃酸過多 アムラ、シャタバリ、ミント
胃もたれ トリカトゥ(乾姜・黒胡椒・長胡椒のミックス)
下痢傾向 ターメリック、クミン、コリアンダー

※摂取前に医師・アーユルヴェーダ専門家への確認をおすすめします。

まとめ:体質を知れば胃腸も整う

消化不良やお腹のトラブルは「何を食べるか」より「自分に合っているか」が重要です。

アーユルヴェーダのドーシャ理論を知ることで、体質に応じた食事や生活習慣が明確になります。

自分の消化タイプに合った方法を取り入れ、「無理に変える」のではなく「自然に整える」食習慣を目指しましょう。

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参考リンク

Sri Sri Ayurveda Hospital – 消化火とドーシャ
LifeSpa – Hot Water Therapy
One World Ayurveda – Digestive Fire
Verywellhealth – Hot Water for Digestion