アーユルヴェーダで使う薬草オイルはとても希少で、アーユルヴェーダの施術自体できる人が限られるため、一般的なオイルマッサージよりも高価な施術になります。
せっかく施術を受けるなら最大限の効果を出したいと考えることでしょう。
体質改善をしたいという具体的なゴールを描いている方も多いので、おおよその期間や施術を長持ちさせるポイントをまとめました。
パッと読むためのもくじ
アーユルヴェーダで体質改善に必要な期間とは
今までの生活習慣や食生活、生活環境によって個人差はありますが、本場のインド・スリランカでアーユルヴェーダを受ける場合はパンチャカルマで最短3週間で体質改善が見込めます。
日本でアーユルヴェーダを受ける場合は目的によりますが、ダイエットや体質改善は週1回、デトックスやメンテナンスは月に1〜2回くらいが目安です。
期間はホメオスタシスといって身体が正常な状態を覚えるのに、3ヶ月ほどかかります。
パンチャカルマは体質改善を最短3週間で終わらせるので、毎日強力なデトックスをし続ける強力さは頷けます。
体質改善は最短3ヶ月は必要
わたしたちは60兆個の細胞でできていて、神経細胞・骨格筋細胞など以外は毎日少しづつ代謝し、生まれ変わっています。
場所によって細胞の代謝の速度がちがいますし、年齢を重ねると次第に細胞の代謝は遅くなるので、その分時間がかかります。
- 肌…28日
- 心臓…22日
- 血液…4ヶ月
- 脂肪…1.6年
- 骨…2年
このように場所によって細胞の代謝は様々なので、1回で体質改善をし生まれ変わるわけではありません。
ある程度の期間が必要ですので1クール3ヶ月が目安です。
生活習慣などの積み重ねによる個人差はある
細胞の代謝の速度もありますが、今までためた毒素の量も体質改善の期間に影響します。
- 生活週間
- 生活環境
- 食生活
- 精神状態
- 消化力
これらにはかなり個人差があるので一概にはいえませんが、毒素が少ない人の方が体質改善に時間がかかりません。
ここでいう消化力は、食べ物だけではなく、ストレス・執着・妬みなどの精神的なものも消化できているか?という概念です。
アーユルヴェーダは心身ともに健やかな状態を健康といいます。
アーユルヴェーダの施術を長持ちさせるポイント
施術を受けているときは特にアーユルヴェーダを日常に取り込むことで、より効果が出やすく、より効果がより長持ちするようになります。
アーユルヴェーダを受けているときだけではなく、ずっと使える習慣として役に立ちます。
アーユルヴェーダによる体質診断(ドーシャチェック)により、今いいと思ってやっている美容法や健康法もちがう可能性もあるので、担当セラピストに相談をするといいでしょう。
心身ともに毒素をため込まない
アーユルヴェーダで毒素をデトックスさせているので、新たな毒素をため込まないように日々の生活を改善していきましょう。
古典書チャラカサンヒターには「正しい食事を摂ることが、人間を健康にする唯一の方法です。また正しくない食物を摂ることが病気の原因です。」と書かれています。
- 季節や土地に合った食材
- 食事中に白湯をとり、消化力を上げる
- 消化力に合わせた食事の量
身土不ニという言葉があるように、自分の住んでいる土地の旬の食べ物を食べるということは日本でも昔からいわれていることです。
また白湯は消化力をあげ、デトックス効果も高めるものですが、食事の前は消化力を下げてしまうので避けましょう。
消化力がさほどないのに、たくさんの食事を摂ってしまうと、消化できずに毒素となってしまいます。
日本でも「腹8分目まで」といいますが、アーユルヴェーダでは「胃の2/3まで」までなので、おおよそ同じくらいを指します。
アーユルヴェーダの1日の過ごし方
自分の体質・体調に合わせたアーユルヴェーダの過ごし方をディナチャリヤーといいます。
朝はヴァータ(風)の時間に起きると目覚めがいいので、夏は5:30、冬は6:00に起床し、歯磨き・オイルうがい・舌磨き・鼻洗い・白湯を飲む・排泄を促します。
睡眠中に皮膚や口腔内に老廃物が出るので、口や舌の掃除が必要になるのです。
昼は最も消火力の高い時間になるので、1日の中でのメインの食事を摂ります。
昼寝は横になるのではなくデスクなどで15分くらい仮眠をとると、午後の仕事の効率も上がるので、仮眠ができる環境だったらおすすめです。
夜は軽めの食事を摂り、1時間後に15分の散歩、2時間後に入浴をしましょう。
22:00前には瞑想をし、リラックスしてベットに入ります。
完璧にする必要もないので、少しずつ取り入れていきましょう。
アーユルヴェーダの舌磨きは、現代医学においても推奨されていて、舌苔にはアルデヒドという発がん性物質が蓄積されていることが近年明らかになりました。
歯ブラシでやると傷がついてしまう恐れがあるため、専用のタンズクレーパーか、スプーンを代用しましょう。
意識を内側に向け、五感を鋭く
毒をため込み過ぎた状態では麻痺して感じなかったことが、感じられるようになってきます。
自分に意識を向けるには瞑想がおすすめです。
五感が鋭くなると、「教科書に載っていたから」、「ネットに書いてあったから」などと頭で理解することなく、自分の感覚で物事を判断することができます。
するとアーユルヴェーダでの施術の変化がわかったり、自分の今の体調の良し悪しもわかるので体調管理ができるよになります。
アーユルヴェーダサロンとホームケア
このようにアーユルヴェーダの施術を受けながらホームケアをすることでより、一層効果が高まり、アーユルヴェーダの世界を楽しむことができるでしょう。
アーユルヴェーダで集中的なケアが終わったら、自己メンテナンスをしながら、月1回から季節の変わり目ごとに専門家の施術を受けることをおすすめします。
それはアーユルヴェーダの施術により体は変わっていますし、季節ごとに体の状態も変化しているから。
再度自分の心身の状態を担当セラピストに確認してもらい、ホームケアの見直しをしましょう。
最後に
アーユルヴェーダの施術はサロンのセラピストがやりますが、ホームケアは完璧にやろうと気負いせずに、自身の五感を頼りに心地のいいものから始めましょう。
白湯が美味しく感じるようになったら、それはデトックスされている証拠です。
自分を労わり、変化を感じ、楽しむのがコツです。